平成セブン（ウルトラセブン１９９９・最終章）６部作　　第３話「果実が熟す日」
Ｉｍｐｒｅｓｓｉｏｎ



さてさて、いよいよ待ちに待った第３話ですっ（＾＾）。
本編の撮影風景をＨ．Ｊ誌の記事で読んでおおっ♪と思い、７月のロフトで見たプロモビデオで完全に、は・・早く見たいっっ！！状態に陥り、発売と同時に速攻で買ってきて（←とは言ってもいつもそうなんですが（笑））いざ視聴！と相成りました。
んが・・・。
ここで一生の不覚（＾＾；というか、取り返しのつかない過ち（＾＾；；というか、悔やんでも悔やみきれない誤り（＾＾；；；を犯してしまったおバカな私・・・。
んもう〜〜〜っっ・・・こともあろうにメイキングから見ちゃったんす〜〜〜（号泣）
いや・・・子供達も一緒に見てたもんで、もう寝る時間だし、今から本編見てると途中で中断することになって、彼女達も私も不本意だよなぁ・・・などと思ったのが運の尽き、軽い気持ちでＳｉｄｅＢから見始めて、すぐに死ぬほど後悔したんですが、既に後の祭りでした・・・（＾＾；；
なんせ泣きたくなるほど思いっきり「ネタバレの嵐」なんですよね〜〜〜（爆）
・・・という訳で、所詮は身から出た錆、全くの白紙状態で見たと仮定した時とだと、受ける印象が１／１０ぐらいに薄まってしまったな、と自分でも思うんですが、仕方ありません（T-T）。そのままの感想、ってことで書くことにします。あ゛ぅ〜〜、ホンマあほやわ・・・しくしく・・・


で、まずはストーリー。６月の試写会で古賀さんが仰っていた通り、ミズノくんの純愛でした（＾＾）。役になりきっていた、という言葉どおりの大熱演で、サエコを想う彼の感情の高まりがびしばしとこちらにも伝わってきます（＾＾）（＾＾）（＾＾）。
・・・が、実はどうもあと一歩と言うところで話の流れに乗れず、妙に冷静だった私・・・。それはもちろん、メイキングを先に見てたから（T-T）、って事が一番の理由なんですが、もう一つ、サエコの気持ちが今一つよく分からなかった、ってのもあるんですよね。・・ていうか、彼女＆彼等レモジョ星系人の目的とか行動原理とかが。

話の中で彼らについて分かっているのは、「レモジョ星系人のテロリスト」で「地球をボラジョの実験台にしようとしている」と言うことのみ、そして当のサエコの口からも同様の言葉しか聞かれず、ミズノの「人間はどうなる！？」という問いかけにも「滅びるわ」としか答えてないんですが、一体滅ぼしてどうするつもりだったんでしょうか？？　いや、そもそも何故「地球」に目をつけ、「人間を」滅ぼそうとしたんだろう・・・？？　この辺の背景が一切語られてないもんで、なんか彼らの行動全てに現実みが無い様に感じてしまって・・・。なのでここはひとつベタでもいいから、何らかの理由付けが欲しかったな〜、と。例えば、（不本意だけど（笑））カジ参謀のフレンドシップ計画に危惧を抱いたレモジョ星系人の中でも、過激派の一派だったとか、実は圧政に苦しんでいる母星を救おうとする革命派で、新型兵器の実験をするつもりだったとか・・・。サエコ達が背負ってるものの重さが垣間見えた方が、よりストーリーに感情移入できたんじゃないかな、という気がします。そしたら、「人１人愛せないで、たくさんの命が愛せるの！？」のセリフももっと胸に響いたかな、って。（←初視聴時はちょっち唐突に思えたもんで。）

あと、これは純粋に私個人の問題（笑）なんですが、「いきなりラブラブ状態のミズノくん」に慣れるまでに時間がかかった、ってのもあるかも。いや・・人が人を好きになるまでの感情の動きとかを見るのが結構好きで、見ながらその人の心理状態を理解・同調していく、ってタイプなもんで（笑）、最初っからそのプロセスが抜けてると、どうも「僕、恋してるんです〜〜」っていう状態を見てもなかなか実感がわかないんですね〜〜（笑）。我ながら困ったもんです（＾＾；；

でも、ま、色々言ってますが、基本的には楽しめました（＾＾）。（２回目以降に見返した時は特に（＾＾）。やっぱメイキングに続けて見ちゃダメっすよね・・自分・・・（＾＾； ）個人的にはやっぱり、サエコもミズノの事を憎からず思っていたんだと思います。けれどそれが真の愛情と呼べるものだったかどうかは、永遠に分からない、という事で・・・。世の中白黒はっきりさせない方がいい、って場合、ありますよねっ？（＾＾）
そうそう、各隊員の描写で、１つめっちゃ嬉しかったのは、ルミちゃんがちゃんとプロらしく仕事していた事。前回の不満を晴らしてくれるかの様な働きぶり、それでこそＵ警隊メンバーの一員っす（＾＾）。まずはほっと一安心！（かと言って前回のを帳消しにしようとは思わないけど）。サトミ隊員も相変わらずいいですよね〜〜（＾＾）ｖ。火炎放射器構えて「みんなどいて〜〜！！」のシーン、決まってました（＾＾）。カザモリくんも本当にヒーローらしい顔つきになってきたし。ただ今回、あまりにも簡単に捕まっちゃったのが、あらら・・・って感じで、少しばかり物足りなかったですが（笑）。セブン入ってるのに・・・（爆）。

あとは何と言ってもラストの一連の流れが良かったっす。本来の姿に戻ってしまったサエコ・・・彼女を捜し求めるミズノ・・・からのシーンっすね（＾＾）。２人のやりとりはもちろんの事、苦渋の決断を下した隊長の言葉には胸を打たれました。そしてミズノくんの叫び・・・。その上、もの悲しくも幻想的な映像から暗転しての「ウルトラセブンのバラード」が、これ以上ない、ってくらいぴったりとハマってましたし（＾＾）。

次、特撮関係で思った事など。まずはウィンダムが復活しましたね〜〜（＾＾）。んでもなんかやたら登場時間が短かった様な気がするっす（笑）。おまけにサエコ達が相手ってのが、ちょっと不満（笑）。どうも脅しかけてるみたいで（＾＾；；　やっぱ怪獣と戦って欲しかったです（笑）。それから今回の主役の（笑）ボラジョなんですが、妖しく光ったり、コンテナからごろごろ転がり出たり（笑）して果実の時は期待を持たせてくれたのに、その割に成長してからがあんましぱっとしなかったな〜、なんて。セブンとの戦闘時、ほとんど動き回らなかったのは、やっぱ植物怪獣だから、なんですよね？？　それはまあ、仕方ないのでいいんですが、くるくる回っての電撃？攻撃、あれが切り札？？　何やってるのか今一分からなかったっす（笑）。もっと派手派手な、これぞテロ兵器っ！みたいな技が見たかったな〜（爆）（←ホント勝手な事を言ってすみません（＾＾；； ）


以上、「果実が熟す日」の感想でした・・・なんて終わっちゃう訳ではもちろんありましぇん（笑）。やっと、いよいよ、あえて言わずにとっといた「これ」を言うときがやってきたのさ〜〜♪♪　ということで。（ご唱和プリーズっっ！）

んも〜〜、カジ参謀ってば、めっちゃめちゃかっこええやん〜〜〜！！！

・・・お約束なんで（爆）、どうもです〜〜・・・（＾＾；ゝ

いやでも実際、レモジョ星系人の問いかけに、「東京だ。」と答える時のやや伏し目がちＵＰなんて、ホント背筋ぞくぞくもんのかっこよさ＆色っぽさで、仰け反った後（笑）思わず、どないしたん・・・と呟いちゃったりする深夜の私・・・（爆）

すっかりアブナイ奴、って感じですが、今回この手の「そそられまくりカット」がすっごく多かったです・・・（て、いうか、そればっかり、みたいな（爆））

特にっっ！！
「ミズノくん襟首掴み引きずり回しかけ（←未遂（笑））」シーンは、あぁもうこれ以上ないっ！、ってくらい絵的なインパクト凄くてくらっくら〜、煩悩のツボ刺激されまくりでした（＾＾）ゝ。
（けど実際この場面、お二人の迫真の演技が決まってて、特に影丸さんの「間」の取り方なんて、惚れ惚れするくらい見事っすよね〜（＾＾）。ますますファンになったっす〜〜（＾＾）ｖ）

それから今回の目玉なんですが（笑）
ラスト近く、シラガネ隊長と対峙するシーン、作戦じゃない、一人の人間の非情に迫られた選択なんだ、と隊長からきっぱりと言われたその時にみせるカジ参謀の表情が、「怒り」ではなく何故か一抹の寂しさ＆悲しみを含んでて、それを見た瞬間卒然として悟っちゃったんです、私（爆）。

「ああ、この人は本当に孤独なんだ」って。

（以下完璧妄想モード突入っす・・（＾＾； ）
カジ参謀って、多分・・いやきっと、自分の信じた道を行く為に、過去に持ってたもろもろの感情、ってのをあえて切り捨ててきたんだと思うんですよね〜。それはかなりの覚悟を伴った筈で、しかも彼のその真意を心底理解してくれる人は、周囲に一人もいなかったんじゃないかと。
だから彼って、表面上は「冷徹なタカ派の参謀」なんだけど、その実かなり脆くて儚い部分を心の奥底に抱えてるんだと思う訳なんです。なにせ寄るべきものは、自分の信念だけ、なんですから。
おそらく、常に自分は間違ってない、って自己暗示かけ続けてなきゃ、あんな無謀な計画、押し進められないと思うんですよ。
カジ隊員だった時の記憶を封印しちゃったのならなおさら、ね。

ん〜、こう書いてくると、なんかそこはかとなく今後の展開が見えてきた様な気がするっす（←超無謀妄想１２０％（＾＾；； ）
彼ががむしゃらに信じ、縋ってきたもの、それがあえなく砕け散っちゃう出来事が起こるんだろうな〜〜、って・・・。（注１（笑））

あ゛、思わず話が逸れました（＾＾；；
元に戻しますと、隊長の言った「非情に迫られた選択」っていうのは、まさにカジが「不必要なもの」として自ら手放した「人間らしい感情」によって成された訳で、その事実を自分の過去を知る隊長（第１話でシラガネ隊長言ってますからね。「カジ参謀は変わってしまわれた」って。）に突きつけられて、忘れてたつもりだったその感情を不意に思い出したり、決断を下した時の心の痛みなんかを、思わず追体験しちゃったりしたんでしょうね。と同時に、それらをあえて否定してきた自分に対する自責の念も、ほんの一瞬、ちょっとだけ脳裏をよぎる・・・。（←一方、言った隊長にしてみれば、そんなカジくんに対する非難と憐憫の情が共にあったんじゃないかと・・・。）
そういった全てが入り交じって、あの複雑かつ微妙な（かつそそられる・・ってのは余計ですが（笑））表情になったんだと思うっす。
しかしそれはもちろんのこと、眼前のＵ警隊メンバーには理解されず、カジ一人を残して全員が退出、彼は否応なく自分の孤独っていうのを思い知らされつつも、けれどもう後戻りは出来ないんだ、という決意も又新たにする・・・人気のない司令室、画面が切り替わる前のワンカットに映し出されたカジくんの仕草、そこから読みとれる胸中って、そんな風だったんじゃないかな〜〜・・・
・・・え〜〜、以上で「カジ参謀に対する一考察（妄想モード入り）」を終わります（笑）


なんか勝手なこと書きまくってますが、どうか広い心で読んでやって下さいね（＾＾；。
あ、あと一つだけ、これは・・って思ったことがあるんです。
カジ参謀のパフォーマンスに振り回され、辟易する隊員達の描写なんですが、これって第２話からの繋がり、って考えると私的にかなりの違和感があったんですよね。むしろ１話から３話に続いてる、って思って見た方が自然なんで。
何ていうか・・あれって、「もう・・カジ参謀にも困ったもんだ（＾＾；」的ノリでグチこぼしてる感じだと思うのですが、第２話で直属の上司にあんな事やらかされて、（しつこいですが（笑）星１つ、生息してるかもしれない生命体ごとこなごな、ってやつです（爆））それでもまだ、あんなノリでいられるものなんだろうか・・・、って思うんですよね・・・。（←Ｕ警隊、そこまで感覚マヒしてないと思いたい・・・）
だからやっぱ、２話の描写って、必要以上に行き過ぎじゃないかと・・・思いませんか・・・？？

まぁ何というか・・枝葉末節に拘ってるというか、「木を見て森を見ず」な状態だよな〜、ってのは、自分でも一応分かってるつもりではありますので（笑）
（←言われる前に言っとくっす（爆））


ともあれ前半３作のリリースが終了、いずれも今この時代に新しいセブンを作ろう、っていう意気込みは、十分に伝わってくる作品だったと思います。
いよいよこれから後半３作のリリースが開始、聞くところによると最終話は「キリヤマ隊長に捧ぐ」ということで、あのノンマルトを題材にしたストーリー、あっと驚く展開になっているんだとか。
１９９９年最後の日まで、セブン１９９９からは目が離せませんねっ（はぁと）
で、まずは後半第１段、太田愛さんの脚本の「約束の果て」がもうすぐリリース。今度はシマ隊員のラブロマンス！？だそうで、ミズノくんとは又違って「気さくな兄貴（笑）」的雰囲気のシマさんが、どんな素敵な表情を見せてくれるのか、とても楽しみです（＾＾）ｖ

それでは今回はこれにておしまいっ！！
長々と駄文におつき合い頂き、どうもありがとうございましたm(_ _)m



注１
もしそんな展開になったら、カジくん、どうなっちゃうんでしょうか・・・？
まさにアイデンティティクライシス〜、な訳ですから。
あ゛ぁぁ・・・錯乱しちゃってるカジ参謀もみたいぃ〜〜〜っっ！！（核爆）
失礼いたしましたっ・・・（（（（＾＾；；

１９９９．１０．１５　記


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