墜落コンビ的日常（笑） 「全く・・・２人とも無事だったから良かったものの、あの状況で通信を切るなど無茶の極みだ」 「ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」 司令室に帰った途端、早速リーダーから小言を食らってしまい、俺とダイゴは深々と頭を下げた。 あの時、デバンが魔神の攻撃で斃れたのを目の当たりにして、２人とも歯止めがきかなくなってしまったのだ。 「以後はくれぐれも気をつけるように」 しっかり念押しされて、もう一度、すみませんと頭を下げる。 ようやく俺達が解放されたのを見て、早速みんなが集まってきた。 「ホンマに無茶な奴ちゃで〜・・・」 「そうですよ・・大体、魔神の電磁波にやられちゃったらどうするつもりだったんですか・・！！」 心底呆れたといった様子でヤズミが言う。 「あ・・・その時はさ、シンジョウさんが、お前の脳味噌がショートしたら、俺がお前を撃つ、って言ってくれて・・」 「そうそう・・で、俺の脳味噌がショートしたら、お前が俺を撃て、ってな・・・ま、そういうことさっ」 ダイゴが嬉しそうに話してくれたんで、俺もちょっと得意げに後を続ける。 咄嗟に出た言葉とはいえ、実は我ながらなかなか名言じゃん、と思ってたりして・・・ 「・・・ふうん・・・・・で、２人ともショートしてしもたらどうする気ぃやったんや！？」 「・・・・・え゛！？」 同時に声が出て、思わず俺はダイゴと顔を見合わせた。 「あ、やっぱり気がついてなかったんやな。ホンマあほちゃうか２人とも・・・」 「う・・うるせ〜〜！！・・いいじゃないかよもう・・・とにかくこうやって無事だったんだからよ、なぁダイゴ？？」 そう言って同意を求めれば、隣でやつもうんうんと何度も頷いている。 と、その時。 「そぅお！？全っ然良くないと思うけどなぁ〜・・・」 いきなりとてつもなく上から目線な声が割って入った。 「レ・・レナ！！・・・何だよその言い方は・・・！！」 「あのねぇ・・・これで１号墜とすの何度目か分かってるのっ！！ホンっとにもうっ・・・養成学校出が聞いて呆れるわよっ！！」 「なっ・・・」 あまりと言えばあんまりなその言い草に、俺がそれ以上何も言えずに固まっていると、 「・・・すみません・・・」 傍らのダイゴが小さくそう呟いた。 「お・・おうっ！！・・・これからちゃんと気をつけろよな！！」 何だか良く分からないけど、ここはとりあえずやつを注意する。 「ちょっと！！ダイゴだけのせいじゃないでしょっっ！？」 「そうね・・・完全に２人の連帯責任だわ」 「たっ・・隊長〜〜・・・・（泣）」 やはりというか何というか・・・結局は予想通りの展開になり、そして恒例の最終宣告が下された。 「じゃ・・・くれぐれも手を抜かないでお願いね」 「・・・・はい・・・・・」 笑顔なのに目元は全然笑ってなかった隊長の背中を溜息と共に見送る。 そして・・・ 「ダイゴぉ〜・・・・・」 「シンジョウさん〜・・・・・」 何ともヘタレた声で互いの名を呼び合うと、俺達はいつものように仲良く始末書の作成に取りかかったのだった。 おわる 後書き(^◇^;) 超絶ありがちネタですんません・・(;^_^A アセアセ… ああでも・・・いいの書いてる本人が幸せなら・・（爆） ・・・・てことで、ダッシュで書き逃げします・・・・（←こればっかりやん(^◇^;)） （２０１２．６．２０　ＵＰ） 戻る