手術についてのあれこれ・・


■ 医療の地域間格差について(←タイトル大袈裟すぎ・・(;^_^A アセアセ…)


インターネットというのは本当に便利なもので、パソコンの前に居ながらにして、全国各地から発信された情報(←国内の場合)がキャッチできるんですよね。
なのでこの「お手軽(^_^;体験記」ページにも、子宮内膜症の手術を腹腔鏡下で受けたいと希望する、色んな地方の方がアクセスして下さっているんじゃないかと思うんです。
(←試しに「子宮内膜症」と「腹腔鏡手術」のキーワードをダブルで入れると、かなりの検索エンジンで結構上位にヒットしてびっくり・・・。正直ビビリまくってます・・(^_^;)

そんな中で、首都圏及び京阪神地方の方は、もしかしたらσ(・_・)が「腹腔鏡って凄い〜!!」と騒ぎまくっているのを読んで、「何を今更・・」と思われたかも知れません(^_^;
何故なら多分その地方なら、(技術的な差はあるにしても)かなりの数の病院で、ごくごく当たり前に腹腔鏡下での婦人科疾患手術が行われているに違いないし、所謂「腕のいい」お医者さんを見つけることも、その気になればそう難しくないような気がするからです。

けれどその一方で私と同じような地方都市にお住まいの方なら、σ(・_・)の意見に共感してくださる確率も高いんじゃないかなぁと思うんですよ。

つまりはそれほどに、「同じ日本でも、こと婦人科領域での腹腔鏡下手術に関しては、医療の質に大きな差があるんだ」ということで、今回の一件では何よりもそれがかなりのショックでした(^_^;

まぁ、そもそもは子宮内膜症という病気の診断と治療の段階(←ピルを服用するに至るまで)で、同じ思いを一回味わっていたハズなんですが、もともとがいたってお気楽なσ(^^)、あれは2001年のことだし、3年もすればいくら何でも状況は変わってるやろ〜・・と安易に考えてたもんで・・・う゛ぅ・・まだまだ考えが甘かったっす・・(^_^;

・・って、この辺は「診断から手術へ−これまでの経緯−」とかなりかぶってしまうんですが(^_^;、あのページが割と端折ってるんで、その補足だと思っていただければ・・・ということで話を進めると、地元の大学病院を受診した時点では、σ(・_・)自身が今回の手術を「チョコレートのう腫の切除だけ」と思っていたので、もう楽勝で腹腔鏡下手術になるやろ〜っつ〜気持ちだったんですよね〜・・・。
確かに地元に内視鏡学会の技術認定医がいないのは不安ではあったけど、なんてったって大学病院、それなりに腹腔鏡での手術はしてるんだろ〜しきっと大丈夫だろう、みたいな。

けれど、簡単そう(←素人目で(^_^;)な手術なのに「腹腔鏡も検討しておきますね・・」だったし、入院までの間に正式な術式の説明はなかったし(←これが一番のストレスだったかも)、あまっさえ後日かけた電話の感じでは、未定とは言うものの、どうも予定としては開腹手術になっているぽかったんで、「ち・・ちょっと待ってよ〜・・(^_^;」と。
だってここは、地元民の中じゃ「手術といえば」の第一選択肢なんですよ。絶対に最先端の技術を持っているはずと思うじゃないですか〜・・・(×_×)
それが開腹でするらしい、ということなら、腹腔鏡にはそんなに自信がないということになるんだろうし、それをあえてこちらの希望でしてもらうっていうのも、何かあったらめっちゃ不安だし・・と悩みまくった訳で。

ところが反対に、手術してもらった病院を初受診した時は、自分の受ける手術が「単にのう腫の切除だけじゃない」ってのが分かったにも関わらず、今度は「本当に腹腔鏡でここまでできるの!?」って感じの内容だったので、説明の途中で「それは腹腔鏡でできるんですか・・?」とか何とか・・詳細は忘れたけど、か〜な〜り、とほほ・・な質問をしてしまう始末で(←だってマジそんなことが・・!?って思ったもんでつい・・(^_^;。きっと先生は内心で激しく脱力されただろ〜なぁ・・・(^_^;)、ある意味一番信頼できる情報に基づいての選択だったにも関わらず、それでもなお、「医療の質に大きな差がある」っていうことが、そんな俄には実感できなかったんですよ。
(←いや・・頭では分かったつもりになっていたんっすけどね〜・・(^_^;。現実がそれ以上に凄かったというべきか。それに高速バスで3時間かかるとは言え、実質隣の県に行っただけで・・というのもあったし)

でも、そのことが理解できてからは(←つまりは話を聞き終わってここで手術を受けようと決心してからは)、やっぱちゃんと病院(と医師)選びしなきゃだめだ、って、地元で誰彼かまわず力説してたんですが(笑)
んが、一番身近な存在であるはずの夫(←倦怠期だけど一応・・(爆))でさえ、実際に先生に会って話を聞くまでは、「眉唾なんじゃないの」と思っていたのは以前に書いたとおりで(^_^;
おそらくは彼も当初、「今の日本でそんな差があるはずが・・」っていう気持ちだったんだと思います。

(←余談ですが、夫が「この医師なら信頼できる」と思ったのは、先生に今までの腹腔鏡下での手術件数を尋ねたことも大きかった模様っす。
実はその質問って、医師の技量を量るかなり重要な要素(←JEMAより)らしいのにも関わらず、σ(・_・)は全く思いつかなかったので・・(^_^;、流石「亀の甲より年の功」・・伊達にσ(・_・)より10歳年取ってる訳じゃないっすね(笑)
ちなみにその時の先生の答は「トータル1500件&去年1年で200件!」でした。)

でもってその後、夫と話したのは、それでもなお、σ(・_・)みたいなのは地元じゃまだまだ少数派で、大抵の人は「そういうもんなんだろう・・」でそのまま手術しちゃうんだろうなぁ・・ということだったんです。
つまりは「入院までに全く手術の説明をしてくれないのが不安」でも、「腹腔鏡でしてもらいたかったけど開腹で、と言われて」も、大抵の人はきっと以前のσ(・_・)のごとく、そんなに受ける医療に差があるとは思ってないはずで、おまけに田舎じゃ病院の格付けってのは大きいので、あの「権威ある」病院の言うことなんだから仕方ないんだろうな・・・と自分を納得させてしまうと。
でもそれじゃ、その病院の体質はいつまで経っても変わるはずもなく、結局損をするのは患者の側、なんですよね。

おまけに、ネットできちんと下調べをするような方達(←ここに訪れて下さった方達のような)は、JEMAの言葉を借りれば、「飛行機や新幹線に乗ってでも」質のいい腹腔鏡下手術を求めて遠くまで出かけていくというフットワークの軽さを持っていたりするので、ますます地域間格差は増大していく・・・と。

もう何をかいわんや状態ですよね・・・(×_×)

だって誰だって本来は、自分の地元で質の良い内膜症治療や腹腔鏡下手術が受けられるのが一番いいはずなのに、現実はなかなかそうならないどころか、下手したらその反対っぽいじゃないですか・・・(×_×)
(←まあ今回の私は、結果的に言えば遠距離通院が楽しかったのですが・・(^^ゞ ああ・・あと1回こっきりなのが残念・・・って全く関係ないっすね、すみません〜・・(;^_^A アセアセ…)

そう言えば最近になって、σ(・_・)の職場でアルバイトしている女性が「生理不順な上に生理痛が激重」で内膜症かも・・と気にしていたので、一応σ(・_・)がピルを処方してもらっていたKクリニックで診てもらったら、と勧めたんですが、彼女が、自分の通勤経路に近い方が便利だから・・と言うので、それなら仕方ないよなぁ・・と、その条件に合う個人病院(←σ(・_・)が最初にかかった病院とは別)に変えて受診してみると、案の定、内膜症の診断を「血液検査だけで」しようとしたそうで。(←検査結果からみて内膜症じゃないと。けど血液の何を検査したのかは言ってくれなかったらしい・・)

それを聞いて、一体全体いつになったら、ちゃんとこの病気を診察してくれるお医者さんが増えるんじゃい!!と憤懣やるかたない思いでした・・(×_×)

(←その後彼女はKクリニックを受診しなおして、臨床的にではあるけれど内膜症の疑いは晴れたそう。まずは良かったっす^_^ んでももう一歩踏み込んで低容量ピルを処方してくれても良かったのにな〜・・なんて・・)

ホントにね・・もうしつこいっすけど、今の日本って生活する上では全国どこでもそんなには差がないかも知れないけど、ことこの病気とこの手術に関しては、都市部と地方、あるいはその病院によって、受ける医療の質にはめっちゃ差があるっていうのは、肝に銘じておくべき事柄なんですよね・・・。
今回の経験を経て、自分がつくづくそう感じたからこそ書いてる訳なんすけども。


早く全国どこででも、同じような質の医療が受けられるようになるといいのですが、残念ながらまだまだ道は遠いのかも知れません・・・




PS
・・かくして、今後子宮内膜症かも・・と心配している女性(ひと)を見かける度に、何かと要らぬお節介を焼いてしまいそうな気がするこの私(^_^;
何やらふた昔前の「独身男女にやたらと見合いを勧めるおば○ん(ピーッ!)」ぽくって、我ながらちょっとイヤンな予感の今日この頃っす・・・(笑)




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