◇ 柳生武芸帳 独眼一刀流 １９６２年 東映 監督／松村昌治 脚本／結束信二・高橋稔
| ■ ストーリー・・ 柳生新陰流の極意が記されているという柳生武芸帳。水月・浮舟と名付けられたその２巻の巻物にはしかし、 実際には天下を再び大乱の世に引き戻しかねない秘密が隠されていた。 柳生家を陥れようとする酒井雅楽頭は、柳生家に恨みを持つ山田浮月斎一味に命じてその所在を狙い、 さらには十兵衛を討たんとする若き忍者、霞の千四郎も現れて、武芸帳をめぐる攻防の火蓋が切って落とされる。 武芸帳こそ柳生家謀反の証と断じる雅楽頭、果たして十兵衛は家光の御前でその真実を明らかにすることが できるのか・・・！？ ■ キャスト 柳生十兵衛（近衛十四郎）・霞の千四郎（松方弘樹）・清姫（宮園純子）・柳生又十郎（品川隆二） 山田浮月斎（山形勲）・酒井雅楽頭（佐藤慶）・大久保彦左衛門（杉狂児）・柳生但馬守（宇佐美淳也） 徳川家光（東千代之介） ■ 感想 念願の近衛十四郎版「柳生武芸帳」、いゃあ〜・・ちょいと頑張れば入手できるもんなんですね〜〜(^o^)。 今回いくつか手に入れたうちの、これは４作目の作品です。実は１、２作目も入手できたんですが、 記念すべき最初の視聴はこれに決定！！その理由はただ１つ、近衛＆松方の親子共演が見たかったから・・（*^_^*） 我ながらミーハーです（笑）。 で、その感想を一言で言えば、 「千四郎（つか、この当時の時代劇仕様限定松方弘樹）、 激かっこ可愛い〜〜（=●＾0＾●=）」 以上！！（爆） って・・おいおい、ストーリーについてとか近衛十四郎の殺陣の話はどうしたよ！？ と脳内でもう1人の自分が つっこんでますが・・(;^_^A ｱｾｱｾ… いや・・もちろん話は面白かったし、十兵衛＝近衛さんの見せ場もたっぷりなんですよ。 でもそれよりも何よりも、σ(＾＾)が真っ先に語りたいのは↑これ↑なもんで(^^ゞ この霞の千四郎、原作ではどうだったかはっきりきっぱり忘れてしまったのですが（だって複雑で長いんやもん・・(^_^;）、 映画じゃ自分にかなり自信もってるんやけど、その実まだまだ青くてしかもちょっと単純（すぎ・・）という、 もうめちゃくちゃツボ突きまくりのキャラなのに加えて、東映伝統の目バリも決まった(^o^)若き松方さんが その甘いマスクにものを言わせ しか〜も！！定番萌えシチュの１つ、敵に痺れ薬を飲まされて「うぅっ・・」ですよ、うぅっ・・！！ それも絶対薬盛られてるやろ〜という状況に気付かない なんちゅ〜ナイスな脚本！！見ててこっちが悶絶するかと・・（再爆） 実はこれを見る前に、ネットで感想拾ってたら、男性諸氏にはことのほか千四郎（つか松方さんの演技）が キザったらしく映ったらしく（笑）、それを指摘しているのをいくつか見かけたのですが・・ ええねん、美剣士なんやから！！（きっぱりっっ！！） そりゃあ、そんじょそこらのオトコやったら鼻につくかも知れんけど、相手は由緒正しき東映城の若きプリンス なんやもん、あれぐらいで丁度ええねん！！お分かりか！？（←誰に言うてんねん自分・・(^◇^;)） あぁぁ・・このままでは只の「千四郎を語るページ」になってしまう・・と些か危機感を感じつつもう少しだけ(^_^; この千四郎、十兵衛に勝負を挑むためにわざわざ山奥から江戸まで出てくるんですが（←けど着てるものは とても山奥から・・とは思えないっす・・（笑））、いざ立ち会おうとすると、実力が違いすぎて手を出すことすら叶わず、 十兵衛が立ち去った後、気力使い果たしてがっくり膝をつき、「ちくしょう・・！！」などと言う有様。 さらに妹が酒を買いに行き酔漢に絡まれたところを十兵衛が助け、その流れで十兵衛と酒を酌み交わす羽目に。 挙げ句には２人仰向けに寝ころんで、十兵衛は泰然と、千四郎はややふてくされつつ目を閉じたりなんかして・・ もうここら辺の東映さんのサービスの良さったらないです(^o^)。 いや・・一応これには、浮月斎方の忍者達をおびき寄せるために十兵衛がわざと隙を作っている・・という理由が あるんですが、そういうシーンをわざわざ入れてまでして、この親子共演を見に来ているであろうお客さんを喜ばせたい、 というそのあっぱれな姿勢に拍手を送りたいっ（=＾0＾=） ま・・実を言うと、無謀にも十兵衛にかかっていってめちゃくちゃやられまくった挙げ句、 その背に向かって 「今に見ていろっっ・・この次は必ずっっ・・！！」 と掠れ声で叫ぶ、乱れた前髪＆目尻に涙を滲ませた千四郎（←ちなみにポーズは 片膝つき見上げ）・・というのも 切実 見てみたかったですが。（←具体的すぎやで自分（笑）） 一方十兵衛には、その叫びを余裕で受けて、 「・・・何度でもかかってこい・・・」 と、（振り向かずに）呟いて欲しい・・。そしてそのまま後も見ずに去っていく、と。 ああぁ・・・妄想果てなしですが・・(;^_^A ｱｾｱｾ… ちなみに千四郎にはうら若き姫君もからみ（宮園純子さんっ！！若い〜(^_^)。綺麗〜(^_^)） いきなり恋に落ちるという古典的展開(^o^)。これもこの手の映画ではお約束ですよね。 そうそう、補足ですがこの映画では原作と違って千四郎には兄はおらず、さっきちらっと書いた妹とあまり 似ていない（笑）弟がいます。 ということで・・次は近衛十兵衛です（やっと・・(^_^;）。 事前に仕入れた情報では、この映画より他の映画の方が殺陣シーンの見どころが多いらしい（確かに、本作の殺陣は 時間にしたらあまり長くないように思います）のですが・・、それでも・・うわっ早っっ！！みたいな（笑）。 しかも咄嗟に刀を背中に回して背後からの攻撃を受け止めたり（咄嗟に、がポイントです(^_^)）、障子越しに 突いたりするのとかもめちゃ決まってて格好いいです。第一構え方も実に綺麗で堂々としていて、流石近衛さんは 十兵衛役の第一人者だと感じ入ってしまいました。 それに目に力がありますよね。画面を超えて伝わってくる迫力で、白黒なのに凄い、と(^o^)。 σ(＾＾)は月影兵庫＆花山大吉も見ていないし（一応生まれて・・はいましたが・・(;^_^A ｱｾｱｾ…）、以前何かの時代劇に ゲスト出演された時ぐらいしか近衛さんの殺陣を見たことがなかったので、今回のですでに満足満足(^o^)なのですが、 先述のようにまだまだこんなもんじゃないとのことなので、今後どんなすんごいシーンを見ることができるのか・・ それがとても楽しみです。 それから又十郎。なんと品川隆二さんなんですね〜(^o^)。後の月影コンビ。 なんか第１作目とかは霞の多三郎だったらしく、このいい加減さが当時の映画界らしいのですが（笑）、 もともとが二枚目なので、いかにも柳生家の跡取りといった感じがよく出た正統派又十郎でいいです(^o^)。 武芸帳取られて切腹しようとするのもお約束だし。 あと東千代之介氏は、流石気品高い家光を堂々と演じてらっしゃいました(^_^) でもってストーリーなんですが・・単純明快です。ツッコミどころもあります（なんで十兵衛にばれた密会場所を わざわざ又使うねんな浮月斎・・とか（笑））が、それでも十分に面白かったです。時間的にも短い（８２分）ので、 冗長な部分もないし。 このシリーズは１＆２作目がニュー東映という、本家に比べて低予算なところの制作だそうで、３作目からは本家に 吸収されたとのことなのですが、それでもセットやエキストラの人数ではやっぱり差があるような気がします。 でも、個人的に鑑賞する上ではノープロブレムでした。 ただ、忍者がふっと消える古典的な見せ方と、合成のタイミングのずれで千四郎が斬る前からやられている （ように見える）忍者達・・には、ちょ〜っと慣れる？まで時間がかかりましたが(^◇^;) けど前述のように、σ(＾＾)は親子共演をとてもとても楽しませてもらったので、今回買って良かったと心から思います。 このシリーズ、本作のようにややほのぼのシーンのあるものから、めっちゃハードボイルドしているものまで 色々あるとのこと、後者はちょっと苦手気味の予感・・も漂うのですが(^_^;、せっかくなので頑張って全作揃えたいと 思います(^_^) 最後にこれ・・・言ってもいいかなぁ・・・ メンタルで千→十萌え〜！！（=●＾0＾●=）（=●＾0＾●=）（=●＾0＾●=） ←ああすみませんすみません・・・書き逃げします・・・(;^_^A ｱｾｱｾ… ２００８／６／２４ 鑑賞 |
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