■　キャラクター名

滝岡（たきおか）


■　作品名

博徒対テキ屋／東映（１９６４年）


■　主なキャスト

竜太郎（鶴田浩二）
勝男（松方弘樹）
夢子（島倉千代子）
小松（安部徹）
水野（大木実）
上方の客（藤山寛美）


■　人となり（笑）

昭和初期の浅草におけるテキ屋界の２大勢力のうちの１つ、滝岡組の親分。
常に洋装で、ズボンのポケットに無造作に手をつっこみ、背広の下から覗くサスペンダーがチャームポイントトレードマーク（笑）、行きつけのカフェで謀の相談をするのが常という、ちょいと気障なヤクザである（笑）

だが、その内面はかなり悪辣で、自身が経営する遊郭「滝岡楼」では、実際の相方が写真で指名した娘と違ったうえ、ろくにサービスもせずに退席したのに料金はめちゃくちゃぼったくる・・という、大層阿漕な商売をしている（笑）
更に、デパートが進出するという話が持ち上がると、生活が脅かされると軒並み反対の声が上がる中、陰でしっかりテキ屋達の転職資金として大枚を受け取っておきながらその事実を隠すなど、金にも相当汚いのだった(^◇^;)

また、対立する勢力であり、テキ屋の世界では名門の菊屋一家を目の上の瘤にしており、何とかして相手をつぶし、こちらの勢力を拡大させようと、自分と手を結んだ無宿者の小松を使って傘下のテキ屋に嫌がらせをしたり、庭場の場所決めに難癖をつけたり、果ては菊屋の親分である政吉殺害を目論むなど様々に画策するが、その都度一家の勘当された長男で、今は博徒の国分一家で代貸になっている竜太郎の邪魔が入る（笑）
おまけに遊郭内で文句を付けた上方の客（笑）を子分達が痛めつけようとした時などは、たまたま通り合わせた竜太郎に例によって邪魔された上、あろうことか「女郎屋の亭主」呼ばわりされてしまうのだった（爆）

しかしある時、同業者に女房を寝取られた恨みを晴らそうと自分を頼ってきたテキ屋の話を聞いたところ、上手い具合に寝取った男が菊屋一家の有能な若い衆・水野の弟分だったため、女共々探し出してこれを捕らえ、水野に落とし前をつけにこさせてその場で惨殺、更にはデパートの経営者と話し合いに赴く政吉を小松に襲わせて、念願の殺害にも成功する。

だが、これらの行為にキレた竜太郎が滝岡楼に殴り込みにきて、とうとうサシで対決することとなり、楼上に出て延々ドスで斬り合った挙げ句、ついに相打ちとなって、共に地上へと転がり落ちて死亡した。
その際、竜太郎の遺体には、弟勝男や恋人夢子が取りすがって嘆き悲しんでいたのに比べ、誰からも顧みられることなく冷たい地面に突っ伏したままだったが（爆）、「死ねば仏」の言葉もあるとおり、一応は(^◇^;)弔ってもらえたのだと思いたい・・(;^_^A アセアセ…


■　一言(^^ゞ

キザでイヤミで極悪なキャラがナ〜イス！！
悪役ならではの目つきが好き〜(*^。^*)
鶴田さんとのラス立ちも見もの(^_^)v
あと、「女郎屋の亭主」については、楽屋落ちなんでは？という説あり（当時の近衛さんの副業から（笑））