■　キャラクター名

森尾重四郎（もりおじゅうしろう）


■　作品名

砂絵呪縛／第二東映（１９６０年）


■　主なキャスト

勝浦彦之丞（品川隆二）
お酉（千原しのぶ）
露路（中里阿津子）


■　人となり（笑）

ほつれた髪もそのままに(*^。^*)、着流し姿で居酒屋に入り浸る無頼の浪人（笑）
クルミを２つ紐で繋いだものを常時携帯しているものの、猫を怖がる属性はない（爆）
所詮人生に楽しみなど何もない、と、虚無的に生きるのをよしとしているが、偶然通り合わせた殺人現場で、その剣の腕を見込まれて、柳沢吉保配下の柳影組にスカウトされた際、只酒が飲めるのを幸いと、進んで次期将軍職を巡る対立の渦中に身を投じることになる。

そして早速出向いた先で、好敵手と見込んだ天目党の若き指導者、勝浦彦之丞と剣を合わせるも互いに負傷、その傷を手当てしてくれた柳影組派の目明かしの娘、お酉にはべた惚れされるが、いかんせん現世に興味も執着も持てない性格のため、妖艶な彼女の折角の据え膳すらも、結局は食わずじまいなのだった（笑）

が、天目党の後ろ盾であり、正当派後継者を推す間宮詮房の娘・露路を浚ってきたところ、その年の若さにも似ず、彼女がほとんど取り乱さないので却って興味がわき、また、次第に柳影組の方針と反りが合わなくなってきたこともあって、ついに無断で彼女を連れ出して古寺に監禁、じっくり観察することに（笑）

しかし、夕闇迫る薄暗い本堂で、常緑樹の葉っぱを口に銜えて寝そべり、相手の手を取って頬ずりしつつ仰視、という、どこから見ても完璧な「危険な男」演出（爆）で、相当怯えさせたにも関わらず、それでもなお、いざとなれば自害するし、その時点でも自分は幸せだ、とぬかす彼女に業を煮やし、その理由を尋ねたところ、「愛し愛されているから」などという予期せぬ答えが返ってきたので吃驚仰天、しかも反対に、今まで誰かを真剣に好きになったことはないのか、と問われる始末で、そのＬＯＶＥ　ＰＯＷＥＲの強さに思わず感服、彼女を自由の身にして逃がしてやる。

たが、少々詰めが甘く（笑）、再び露路が捕らえられたため、心配するお酉の制止も聞かず、単身敵地に乗り込み存分に剣を振るって柳影組一派を一掃、予め手に入れていた、将軍綱吉直筆の後継者指名文書を彼女に渡してやり、恋人・勝浦彦之丞と幸せになるよう言い残して去っていくのだった。

なお、愛の力を認めはしたが、自身がその信奉者になった訳ではないらしく（笑）、間宮からの仕官の誘いもあっさり断って、ままよと当てのない旅にでる。
そんな彼を追いかけて、お酉もまた草鞋を履いたので、当面はつかず離れずであったとしても、いずれは彼女と夫婦になることを期待したい（笑）


■　一言(^^ゞ

近衛さん十八番キャラ（笑）の１つ「ニヒルな浪人」
でも一瞬だけ旦那ズテイストが入ってる（笑）（←お酉に酒を勧められて、じゃあ大きいのでもらおうかなぁ・・云々って言うトコ）
勝浦彦之丞役は品川さん、この時初顔合わせで対決して、その殺陣の凄まじさに、「近衛十四郎って凄い役者やなぁ」とつくづく思ったという、ある意味記念すべき作品(^_^)v