■　キャラクター名

国定忠治（くにさだちゅうじ）


■　作品名

夜霧の上州路／東映（１９６３年）


■　主なキャスト

おきぬ（美空ひばり）
名主仁左衛門（山形勲）
板割の浅太郎（水原弘）
三次（花房錦一）


■　人となり（笑）


ご存じ上州は国定村出身の大侠客。

ぐれて博打に明け暮れていた若かりし頃、愛した女性との間に娘・おきぬをもうけるが、貧乏のどん底で妻が死亡、己の境遇と娘の将来を考えて、途方に暮れていた時に手を差し伸べてくれた、玉村の大名主・仁左衛門夫婦に娘を託し、２人の子どもとして育ててもらう。

ところが、ひょんなことから彼女が出生の秘密を知って仁左衛門に反抗、困った彼に相談されて会いに行き、女の幸せを説こうとするが、その際に本名を名乗ったことから、ヤクザである自分が実の父親であることがバレてしまい、当然のことながら猛反発を喰らうのだった(^◇^;)

しかも、ぐれてヤクザになってやる、と家を飛び出して一軒茶屋の２階に仮住まいしたおきぬが、たまたまそこで知り合った国定一家のおしかけ子分（笑）、板割の浅太郎のサイコロを振ってみたところ、親譲りの（笑）見事な腕であることが判明、ついには地元の悪貸元・島村一家の賭場に乗り込んで、親分とサシで勝負して勝つまでになるが、それを根に持った一家との間で大乱闘になり、彼女はひとまず知り合いの家に身を寄せたものの、助けに入った浅太郎は相手側を傷つけて、弟分の三次と共に草鞋を履くことになってしまう。

その際彼が自分の元を訪れ、おきぬを妻にしたいと申し出たことから、彼もまた自分達が親子であることを知っていると悟り、意を決して再び彼女に会いに行くと、大事な娘を手放した経緯や、自分がヤクザであればこそ、せめて彼女には幸せになって欲しいとの思い、またそのために、浅太郎にも堅気になるよう命じたことなどを切々と告げ、ようやくわだかまりの解けた彼女から、初めて「お父様」と呼ばれ、その身を我が胸に抱き留めることができたのだった。

が、その後ほどなくして、島村一家と結託し、仁左衛門の財産をすっかり我が物にせんと企む岩鼻の代官が、ついに彼を闇討ちしたため、子分達と共に隠れ家を出て急ぎ代官所に向かい、仁左衛門の仇を討たんとして押し入ったものの苦戦するおきぬ達に助太刀、ついに諸悪の根源である代官を斬る。
そして全ては自分１人がやったことと、彼女達の罪を一身に背負い、おきぬと浅太郎に幸せになるように言い残して、再び何処ともなく旅立っていくのだった。


■　一言(^^ゞ

ひばりさんとの共演は多いけど、親子シチュは珍しいと思う。
父親ならではの思いやりや優しさ等が、全身から滲み出てるのがすんごい好き(*^。^*)
おきぬに会いに行ったものの突っぱねられ、背を向けて走り去られた後の茫然自失の表情も絶品！！