■　キャラクター名

菊名政次（きくなまさつぐｏｒまさじ？−読み不明(^◇^;)）


■　作品名

暴力団再武装／東映（１９７１年）


■　主なキャスト

若竹勇（鶴田浩二）
神崎威男（丹波哲郎）
石堂竜吉（若山富三郎）
小府方誠（小池朝雄）
正木警部（渡辺文雄）


■　人となり（笑）

関東一の規模を誇る広域暴力団「菊名会」の首領（どん）
戦後の闇市時代に、若竹・神崎と共に組を起こし、以後あらゆる手段で対立する組を退け、菊名会を現在の組織に伸しあげる。
周囲の取り巻き達がダークスーツで統一する中、ライトグレーやグレンチェックのスーツをさらりと着こなす渋いおじさま(*^。^*)
だがその眼光はあくまでも鋭く、かなりの痩躯にもかかわらず、まさにトップに君臨するに相応しい貫禄の持ち主である。

将来の工業都市化が約束されている海辺の町東島が、新たな組の資金源になることを見越して、その完全掌握のため大幹部を１人送り込むことにし、どうしても自分にやらせてくれという若竹の強い主張を受け入れて、彼に任せることにする。
そして期待したとおり、ほどなく若竹が東島を牛耳ったので、改めて組織のトップとして彼の地に乗り込み、気心の知れた若竹・神崎の３人で大浴場に赴いて、若竹に背中を流してもらいながら、組創生期の思い出話に花を咲かせたりしつつ、その後の宴会の席では、近い将来に引退して、組を若竹に任せようと思うとも明かすが、すかさず神崎が若竹に対し、今後東島が尤も重要な組の資金源になるんだからよっぽど上手くやらないと、とクギを刺すのだった。

果たして第１回目の上納金を納める時になって、若竹組は少なすぎるとの声が神崎以下幹部達から上がったため、仕方なく彼にもう一頑張りするよう伝えるが、それを受けて彼が港湾労働者（＝アンコ）達から更に搾り取ろうとした矢先に倉庫で火災が起こり、搾取する対象のアンコに命を助けられた若竹は、彼らと信頼関係を築くことが大切だと考えるようになる。
しかし当然ながらその為に若竹組の資金調達はますます上手く行かなくなり、加えて組員が打った手が裏目に出て警察の介入を招き、新聞沙汰になってしまったので、いったん若竹を謹慎させて、代わりに神崎を東島立て直しに送り込むことにするのだった。

そのおかげで資金の調達は順調になるが、今度は労働者意識に目覚めたアンコ達が組合を作ると言い出し、それを聞いた神崎がすかさず彼らのリーダー・小府方を暗殺させるが、却ってそのことでアンコ達の暴力団に対する嫌悪は一気に高まり、新たなリーダー・石堂を仕立ててついに組合を結成、あまっさえ団結してストライキを起こし、神崎組に対抗するようになる。
そこで神崎は石堂も監禁・拷問するが、あろうことかその石堂を謹慎中の若竹が逃がしたので、堪忍袋の緒が切れた彼からの訴えにより、ついに若竹を菊名会から破門するのだった。

そして改めて神崎の案内で幹部達と共に荷役現場の視察に赴くが、丁度その時、神崎が殺させた石堂の死体が発見され、それを知った若竹が急襲、激しい銃撃戦になる。
しかもそれを見ていたアンコ達が投石等で加担したので、幹部達は次々に倒され、神崎もまた若竹のドスに刺されて絶命するが、流石の彼も自分には手が出せなかったため、その場で「てめぇに俺が刺せるか！！」と罵り杖で打擲、更に「てめぇは任侠道のクズだ！！」とピストルを向けた時、又もアンコが妨害したので思わず撃ち殺したところ、意を決した彼に渾身の力を込めてドスで腹部を一突きされ、その場に崩れ落ちてあえなく死亡した。

なお、その場にいた組員は全滅、若竹自身も割腹自殺をしたので、誰も弔う人間がいないのでは・・というのがやや気がかりではあるが、事が終わった後に駆けつけた東島警察署の正木警部あたりが、一応何とかしてくれたのではないか・・と思いたい。（←でもきっとその他大勢と一緒に・・だよねん・・・(;^_^A アセアセ…）


■　一言(^^ゞ

近衛さんの出演映画としてはラストにあたる作品（←フィルム編集作品を除く）にして異色のヤクザ映画（笑）
とにかく７０年代の匂いがプンプンしていてそれだけでも楽しいのに加えて、ストーリーも面白い(^o^)
（←映画自体の感想はとりあえずこちらで）
ご病気で療養中なのでめちゃ痩せてらっしゃるのがちょいと辛いけど、話の内容に目を向けてると、それもほとんど気にならないかも(*^。^*)
色んな意味で入浴シーンは必見（爆）
（あと、夜中に神崎からの電話を受けるシーンも微妙にお茶目なので（笑）必見(^o^)）